ニャンコ先生を手に入れたせいで、というわけではありませんが
くろにゃん田沼妄想というか妄イメージがとまりません。。。
あげくの果てに、サン●ックスの靴下にゃんことか、
わち●ぃーるどのダヤンとか、ジブ●のジジとか。
くろねこならなんでもいいのかーー!!!
・・・・よくないっす。
・・・・・隣りに痩せたしろねこがいてくれないと。
(↑さらに駄目人間の発想)
魔女宅のジジもね、彼女猫がもうちょっと痩せてたら
ピンポイントだったんだけど。
ちょっとおデ・・・いや、ふくよかすぎるかな、って。
続きは私信 兼 お詫び 兼 奉納品です。
大変遅くなりましたが、Mのり様、ほんとすいませんでした!
そしてお誕生日おめでとうございます!
北欧旅行中に、ヘルシンキにも行ったのですが、そこに
アアルト(有名な建築デザイナー)のデザインした書店が
あるのです。
同行者が行きたい!というので、ぷらぷらと寄ってきました。
アカデミア書店という仰々しい名前ではありますが、
普通に雑誌も置いてあるし、入り口近くのイチオシコーナー(?)は
料理本でした(笑)
で、やはり入り口近くにカードコーナーがあったのですが、
グリーティングカードの膨大な種類が置いてありましてね。
それこそ1枚1500円以上するものから150円くらいの
ムーミンはがきまで。
そこでひろさかが見つけたものは!
月夜の黒猫ちゃんと白猫ちゃんが、こちらに背を向けて座り
しっぽとしっぽを絡ませている、すんばらしい構図のカードでした。
同じ作者のもので、今度はこちらを向いた白猫ちゃんが、嬉しそうに
灰色(頑張れば黒猫にも見えんこともない)猫ちゃんにスリスリしている
絵もありました。
・・・・・これは!
萌えの神がフィンランドまでおいでになって、「これを土産にせい」と
言っているに違いない・・・!
御神託を受けて、ひろさかは上記のカードを夏目プチに持参した
わけです。
ホントに気に入っていただけてるといいんですが・・・。
というわけで、今月お誕生日だったあの方に愛を込めて
駄作を送ります!(駄目ジャン)
デフォで 田沼=くろねこ、夏目=しろねこです;
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夏目は凄く綺麗だ。
真っ白でツヤのある毛は、見た目よりずっと柔らかくて、触ると幸せになる。
本人は、「雨の降る日はぺちゃんこになるからいやなんだ」って言うけど。
だからそんな日は、おれがなめて綺麗にしてあげるんだけど、毛づくろいの間、
夏目はいつも黙って、身体をかたくしている。
そんな緊張させる気はないんだけどな。
おれはただ、夏目に綺麗でいて欲しいだけなんだ。
細い月が優しい晩に、おれは夏目にそう打ち明けた。
おれの話が終わると、静かな夜がおれ達を取りまいた。
聞こえるのは、風が屋根の上を通り過ぎていく時に鳴らしていく
掠れた音だけ。
夏目は少し目を伏せて、口元をきゅっと引き締めている。
彼がそんな顔をしているときは、機嫌を悪くしてるんじゃなくて、
思ってることを言っていいのか、考え込んでるってことを
おれは知っている。
そして、そんなとき、彼の耳が諦めにうなだれる前に、おれは
通り過ぎる風にしか感じられないぐらいにそっと、声を掛けることにしてる。
「夏目?」
できるだけ柔らかく鳴いたつもりでも、夏目は細い肩をびくっと揺らす。
それを見なかったふりをして、おれは言葉を続けた。
「夏目が嫌なことはしたくないんだ。ただ、おれはそういうの鈍いから、
嫌だったら、はっきりそう言ってくれると助かる」
そういうと、夏目はますます困った顔をした。
おれは焦って、わたわたと言葉を続けた。
「ええと、だから、もし夏目が『嫌だ』って言っても、それでおれが夏目の
こと嫌いになったりはしないし、むしろ、おれが嫌われたくないから
こんな頼みごとしてるわけで……」
必死になるおれの様子がよっぽど可笑しかったのか、夏目はくすっと
笑った。
その笑顔が嬉しくて、おれはじたばたする格好悪い自分でも、ちょっと
役に立ったかな、って思った。
でも、夏目はもっと嬉しいことを言ってくれた。
「田沼がしてくれること、嫌だったことは一度もないよ。
ただ、あんなことをしてもらったり、綺麗だなんて言ってもらったの、
初めてだったから」
だから、なんて答えたらいいか、わからなかったんだ、と夏目はちょっと
目を伏せて小さな声で続けた。
おれはそんな夏目が寂しくて、可愛くて、愛おしくなる。
だから、自分の真っ黒なしっぽを、彼の真っ白なしっぽにそっと絡めた。
触れた途端ピクンとした夏目は、それでもおれのしっぽを外したりは
しなかった。
代わりに、夏目のしっぽもクルンとおれのしっぽに巻きつく。
黒色と白色の あさがおのツルみたいだ。
「夏目が今までしなかったこともできなかったことも、これからたくさん
できるよ。
おれとか、北本とか、西村とか、タキとか、藤原さんとか、
ニャンニャン先生とか、みんなと一緒に暮らしていけば、全部自然に
できるようになる」
おれがそう言うと、夏目は びっくりしたように顔を上げて、それから
虹が生まれるみたいに ゆっくりと笑顔になった。
「そうかな。そうだといいな」
おれも嬉しくて、しっぽにもう少し力を入れた。
離れないように、離さないように。
今度はおれの毛づくろいをしてほしい、と言ったら、夏目はどうするかな。
真っ赤になって、しっぽを外してしまうかな。
もう少しこうしていたいから、おれは何も言わずに、細い月を見上げた。
夏目も、同じように月を見ていたから。
星が綺麗な空の下に、綺麗な夏目といることが、すごく幸せな夜だった。